ごあいさつ
2011年3月11日の東日本大震災では、大規模な津波によって工業地帯の油貯蔵施設から大量の油が流出し、気仙沼市街地は全焼しました。今後、南海トラフ巨大地震とそれに伴う津波の発生が予測され、東京湾、伊勢湾、大阪湾では大規模工業地帯への災害とそれに伴う有害物質の流出が懸念されています。
一方、タンカーの衝突・座礁や深海底油田掘削施設の事故による重油・ガスの流出事故が頻発しています。海面に流れ出た重油は、波により水と混ざりエマルジョン化・高粘度化し、沿岸に漂着すると自然環境や地域経済に大きなダメージを与えます。
このような大規模な災害とそれに伴う有害物質の流出、爆発、火災のリスク評価を行い、その減災対策を取ることは緊急の課題となっています。このNPO法人はこれらの課題を中心に取り組んで行きます。皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。
NPO法人 産業防災研究所
副理事長
青木 伸一
Aoki Shin-ichi